【女性は経済的に不利?09】「ホルモンバランスの乱れによる不調」Jさんの体験談
「女性の活躍」が声高に叫ばれていますが、前向きな変化にはなかなか繋がっていません。進学や就職、結婚など人生の様々なシーンで、従来のルールや価値観などによる男女差を感じる人はまだまだ多いのではないでしょうか。
特に大きいのが収入などの経済的な問題です。今回はJさんに「女性は経済的に不利だな」と感じた体験談を伺いました。
以前、メーカーに勤務していました。男女での差ではなく、職種による給与の差だったのでその点については問題はありませんでした。ただ、業務内容・負荷は同レベル。当たり前の話ですが。高度な仕事内容に対するプレッシャー、周りからのプレッシャー、また他部署・海外との折衝などかなりストレスが溜まる仕事をしていました。
その結果、PMS(生理前緊張症)になってしまいました。私はそのPMSが少しひどいPMDDと医者に言われてしまい、会社を辞める少し前は一月のうちで調子が良かったのは1週間ぐらいでした。あとの3週間は、何かしらの不調を抱えながら仕事をしていました。
もちろん、人それぞれだとは思います。ただ、女性の方がストレスの影響を受けやすいと思います。同じ職種なら給与差はなし。有難い話です。それでも、仕事でのストレスからひどいPMSになり、離職した女性を多く知っています。
私もその1人です。離職した後もPMSには悩まされます。その結果、その後の就ける仕事が限定されたりし、経済的に不利な状況に追い込まれると思いますし、実際に不利だと思います。加えて、婦人科にかかる際も治療費はかかりますからね。
私自身は、専門的な知識を持っていたため、離職後、少しの休息を挟んで実地訓練を受けました。その後、今の仕事に就きました。フリーランスなので休みたいときには休めますし、調子の良い時に仕事を増やし、悪くなりそうな時は仕事の負荷を減らすようにしています。
実社会の問題では、昨今の「働き方改革」で推進されているリモートワークや時短勤務を企業が前向きに導入してくれれば、と思います。PCなどを含めネット環境が整えることはもちろん必須だと思います。
それが完備されている前提で、一定水準以上のスキルはあるにもかかわらず、PMSの期間に体調が優れず限定的な仕事しかできなくなっている女性がいるのであれば、体調の良し悪しに関係なく彼女たちの持っているスキルを十分に活かせると思います。
また、一度外れてしまったレールにも戻りやすくなると思います。企業だけではなく、国自体が女性の体の仕組みをしっかりと理解してもらえたら、と思います。うろ覚えですが、このPMS。英語圏の国では男性も知っていて当然の話です。専用サプリメントも販売されています。研究に至っては日本は25年遅れとのこと。その状況を知ることからはじめていただきたいです。