【女性は経済的に不利？05】「正社員であることをあきらめた途端に女性の立場は弱くなる」Eさんの体験談
「女性の活躍」が声高に叫ばれていますが、前向きな変化にはなかなか繋がっていません。進学や就職、結婚など人生の様々なシーンで、従来のルールや価値観などによる男女差を感じる人はまだまだ多いのではないでしょうか。
特に大きいのが収入などの経済的な問題です。今回はEさんに「女性は経済的に不利だな」と感じた体験談を伺いました。
Eさんの体験談
大学卒業後、せっかく正社員で働いていても、出産を機に、あるいはその他の理由で正社員であることをあきらめた場合、一度正社員の地位を捨てると、また同程度の給与を稼ぐ職に数年後つける可能性は残念ですが低いと思います。
離職理由は様々だと思いますが、自分のためで離職する人より、家族のために離職する人が多いのではないかと思います。自分のために離職したのならばあきらめもつきますが、妊活、子育て、介護などで離職した場合、あの時こういうサポートがあれば、と後悔することもあると思います。
仕事を選ばなければ仕事はありますが、やはり賞与がない立場で働くことでやっと生活に余裕が出てくるのかなと思います。正社員以外の立場で仕事をすることは、＝長時間労働をしないと稼げないことになり、プライベートにも重視した働き方では家計の足し、くらいにしかならないような気がします。
どうすれば解決できると思いますか？
とにかく、離職せずになんとかその職を守り抜く、この一言に尽きると思います。職場の理解を得ることは本当に大変ですが、嫌味をいわれても、ぐっと我慢、とにもかくにも屈しない。パートナーの理解も不可欠です。
パートナーもいつ仕事を失うか、わかりません。正社員の立場を手放さないために使えるものはすべて、周囲もサポートすることが、家族全員の危機管理になると思います。
日本の社会でいつも思うのは、やり直しがきかないな、という点です。正社員を一度辞めて、再就職をした場合、よっぽどの能力がないと退職時と同条件の職に就くことは難しいと思います。そこの道筋をシステムとしてつくれば、能力のある人が仕事に復帰してくれるのではと思います。
PTAなどをしてても思いますが、能力があるのに、どうしてお仕事してないのかな、という方もたくさんいます。もちろん仕事をすることを望んでいない方もたくさんいますが、やりたくても、できないだろう、と諦めている人はたくさんいると思います。その人たちがもっと納得する形で働ける場所を作ったら、WINWINなのではと思います。
