【女性は経済的に不利？03】「女性は男性と同じ給料でも、見えない時間を消費している 」Cさんの体験談
「女性の活躍」が声高に叫ばれていますが、前向きな変化にはなかなか繋がっていません。進学や就職、結婚など人生の様々なシーンで、従来のルールや価値観などによる男女差を感じる人はまだまだ多いのではないでしょうか。
特に大きいのが収入などの経済的な問題です。今回はCさんに「女性は経済的に不利だな」と感じた体験談を伺いました。
Cさんの体験談
私が派遣社員として勤務していた時、同じチームに大学院卒で人の4倍仕事をこなしている正社員の女性がいました。私はその方の仕事があまりにも激務なのでなるべくサポートをするように心がけていました。
派遣先の会社は一部上場、古くからの安定企業で思いやりがある方ばかりでとても暖かい環境です。その女性が4倍も仕事をこなすことができたのも、周囲の方々のお導きや心を満たす毎日のお声がけがあったからに違いないのです。
しかし、彼女は私と同行営業に出かけたとき、ふとこんな言葉をもらしました。「○○さん（私）この会社ではかわいがられないとだめなんですよね・・・」業界的に派遣先は飲み会が多く、人と人とのつながりで仕事が発声する前時代的な慣習がまだ色濃く残っています。私は勉強をがんばって、仕事もがんばってきた彼女に現実を伝えるのがつらく、とても悩みましたが「はい。」と答えざるを得ませんでした。
女性は男性と同じかそれ以上の給料をもらっていたとしても「かわいがられるための努力」をしなければ社内で生き残れません。そのためには、若いときから出る杭にならぬよう、男性の価値観からはみ出過ぎぬよう外見・中身とも磨く見えない時間を消費しなければならないのです。
どうすれば解決できると思いますか？
女性が優秀すぎると男性は面白い気持ちではないので女性が男性を立てるのが「当たり前」恋愛や結婚をするのは男性が気に入るような外見や話し方をするのが「当たり前」このカッコ書きした「当たり前」がお互いの性別を尊重するという気持ちに基づいた「思いやり」に変わればよいと感じます。
恋愛系のサイトやメディアが「モテるため」というもっともらしい理由でとことんまで女性のセルフイメージを低めなければ、ここまでファッションやコミュニケーションの方向が男性に媚びた形では進化しなかったのではないかと思います。
これからは自ら様々な価値観を発信して生きていく時代です。皆さんがお互いに対するあたたかな思いやりの目線を忘れずに発信し続けられるようになればよいと思います。
