【女性は経済的に不利?01】「性別による役割からは逃げられない」30代Aさんの体験談
「女性の活躍」が声高に叫ばれていますが、前向きな変化にはなかなか繋がっていません。進学や就職、結婚など人生の様々なシーンで、従来のルールや価値観などによる男女差を感じる人はまだまだ多いのではないでしょうか。
特に大きいのが収入などの経済的な問題です。今回は30代Aさんに「女性は経済的に不利だな」と感じた体験談を伺いました。
昨年子供を出産し、育児休暇を取得しています。育休中なので給与は支払われず、毎月、育児給付金が手元に入ってきているのですが、最初の半年は67%が支払われるものの、その後は50%に減額されました。
男性も育児休業制度の利用が可能ではありますが、現実問題取得する人はほとんどいません。そのため、出産をすると必ず収入が減少します。また、キャリアが途中でストップするため、中小企業退職金共済の場合は産育休期間中は積み立てをしてもらえません。このため、退職金にも影響が出てしまいます。
同じ時期、同じ年数を働いたとしても出産というイベントが発生した途端、女性は収入にどうやっても大きな差が出てしまいます。復帰しても子供の体調不良で呼び出されるのは母親ばかりで、仕事を休みがちになり、ここでも収入に影響が出て来ます。
出産は女性しか出来ないので仕方がないのですが、あまりに一方的すぎると感じました。
もっと男性が育児に対して積極的に取り組める社会の仕組みが必要だと思います。どこまでいっても、男性は外で働いて家庭のことは女性がするという日本人独自の固定概念を打ち破らない限り、この格差はなくならないと思います。
一億総活躍というのであれば、どう足掻いてもキャリアストップしてしまう出産育児に関しては、国がフォローアップをすべきだと思いました。
また企業においては、男性社員の育児休業制度の徹底、子供が病気のときのお迎えなどに積極的に取り組むよう後押ししなければ、男性はいつまで経っても育児を女性に任せきりのままになると思います。かつての男性は外で女性は家庭で頑張るなんて概念は令和の時代には通用しません。